ジャワしょうが Memoric
インドネシアなど東南アジアで古くから伝統薬として利用されてきた「生姜の仲間」
通常の生姜には、ジンゲロール・ショウガオールという成分が含まれていますが、「ジャワしょうが」にはウコン・ターメリックにあるクルクミン、そして他にはない「バングレン」を含有しています。
目次
ジャワしょうがとは
インドネシアを始め東南アジアに自生・栽培されているのジャワしょうがは古くから伝統療法として活用されている食材です。しょうが科(Zingiberaceae)に属しています。
ジャワしょうがは、古来よりインドネシアの伝統薬であるジャムー(Jamu)として利用されてきました。
ジャムー(Jamu)とは
古代インドの予防医学であるアーユルヴェーダに由来するインドネシアの伝統薬。ユネスコの世界遺産であるボロブドゥール寺院遺跡群の壁画にもジャムーを調合する様子が残されています。
ジャムーという言葉はジャワ語で「植物の根や葉などから作られた薬」という意味。生薬製剤を含めた植物起源の医薬品の総称であり、インドネシアの伝統医学の代名詞にもなっています。現在では薬用のみならず健康食品や化粧品等としても利用されています。
バングレンとは
インドネシアでは、ジャワしょうがは「バングレ(Bangle)」と呼ばれています。 スパイスはジャムーなどで利用されており、他にもお茶に加えてハーブティのようにして飲むこともあります。ジャワしょうがの基本的な生態は一般的なしょうがと同様で、地中に埋まっている根茎が利用されています。栽培の際にまず種しょうがを植え数週間で地上部には芽が伸びていき、数ヶ月で2mほどの高さまで生長します。
一般的なしょうがと比較すると、濃い黄色をしていて、独特かつスパイシで強烈な香りが特徴。
しょうがといえば代表的な成分のジンゲロール・ショウガオールがありますが、ジャワしょうがにはどちらも含まれていません。
ジャワしょうがには、クルクミン・フェニルブテノイドなどが含まれています。
ジャワしょうがの効果
ジャワしょうがに含まれる「バングレン」には、ニューロンとよばれる脳神経細胞を新生する効果があると研究結果があります。
他にもバングレンの研究によると、
・神経新生作用
・神経伸長促進作用
・アミロイドβ抑制作用
・学習能力改善作用
・認知機能改善作用
・抗炎症作用
などがあります。